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    半年だけの滞在のつもりが、4年間もロンドンに住んでいました。ロンドンでの生活、ヨーロッパ旅行を中心にお届けします。


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2011/11/17(Thu)

アイスランドでは予測不可能なことが起きやすい(4)

犬に舐めまわされ、骨折したてほやほやのおばちゃんの運転にビビる。

アイスランド滞在2日目の午前中にして、早くも疲労を感じていたものの、

「今日はあなたが泊まるはずだったゲストハウスに一室空きが出るわ」

の声で復活。市内に泊まれるのであれば、もうこっちのもの。
ビョークのコンサート終了後も好きなだけ遊べる!
いくら「何時でも好きなときに車を出す」って言われても、
さすがに1時、2時の深夜帯にお願いするのは、なんだか申し訳ない気がする。
そう思ってしまうあたり、いかにも日本人だけど、そんな日本人気質は嫌いじゃない。

「一室空きが出た」という部屋は、私が当初予約していた、
シングルベッド、シャワー共有の部屋から、
大きめのダブルベッドが置かれた寝室、ソファ、勉強机が備え付けられたダイニング、
そしてシャワールーム付き! いつもの貧乏旅行では、まず予約不可能な部屋だ。
しかも、レイキャビック市内の中心地。最高の立地条件。
寒空の中で震えていた昨夜が嘘のようではないの!

荷物を整理し、ささっとシャワーを浴びた後、友人とのディナーへ。
先日の日記にアップした、オシャレ風なレストランだ。
獣くささばかりが目立つパフィンの肉、
濃い目のソースのかかった魚。高値のわりに、満足度はイマイチ。
イマイチなうえに、店を出るときに、なんとなくお腹が痛い気がした。
満腹だったから、お腹が張ってるのだろうと気にも留めなかった。
ただただ、ビョークに会いたい。その一心だった。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋15」

嬉しかったから、この日記にも貼っちゃおう。ビョークのコンサート会場ね。

素晴らしく感動的なコンサートが終盤に差し掛かったとき、
突然の悪寒、その後、強烈な腹の痛みにイヤな汗が背中をつたった。
コンサートに集中しようとしても、体の内部からの叫び声に耳をそらすことができない。
体を支えているのが辛くなってきたところで、夢の時間が終了。

その後、ほかのバンドのライブを観ようと、ライブハウスの前に並んでいたものの、
激しい頭痛を伴いだしたため、あえなく戦線離脱。
ゲストハウスに着くなり、胃の中のものを即逆流。頭が痛いし、目が回る。
荒くなった息を整えてから、冷や汗でびっしょりになった体をスッキリさせるため、
ちょっと長めにシャワーを浴びる。突然の体調不良、そして嘔吐。
何が原因か分からないことが一番不安だ。

シャワーを浴び、寝る準備をしていると、ドアをノックする音がした。
早いリズムのコンコンコン。相手は何やら急いでいるようだ。
ゲストハウスのドアにはチェーンがなかったため、用心のためにもドア越しに、
「誰? 何か用?」と聞いてみる。
「君は部屋で何をやってるんだ!僕の部屋が水浸しだよ!」
と怒り狂った様子の声がドア越しに聞こえてくる。
ただでさえ体調不良でイライラしていたのに、容疑をかけられた疑いにキレてしまった。

「は? 一体何を言ってるの? 私は単にシャワーを浴びていただけだ。
シャワーカーテンから水は一滴も出ていない。水漏れするはずがない。
こんな夜遅くに人の部屋を訪れるなんて! 気は確かなの!?」

ものすごい剣幕で、こんなことを言ってしまったような気がする。
でも、もう引くに引けない。相手の反応を待っていると・・・

「オオ、ソーリー・・・」

困惑したような、弱弱しい声が返ってきた。勝った!
・・・いや、勝負じゃないけど、シャワーを浴びるときは
水が漏れないよう徹底している。念のため、チェックしてみたけど、外に水は落ちてない。

やっと眠れると思ったものの、感情が急激に爆発したせいか、
吐き気と頭痛、めまいに襲われてしまった。
しかもベッドに寝転がると、激しい腰痛に叫び声をあげてしまう。
仕方がないので、ソファに座った形でウツラウツラしてると・・・


・・・コンコンコン

今度は先ほどと違い、控えめなノック音。
ようやく眠れそうなときだったので、再び怒りが爆発。

「何なの!? 非常識すぎる! 水漏れしてないって言ったでしょ!」

激しい口調で返答すると、ドアの向こうの相手は、

「ご、ごめんね。下のお客さんが水漏れが気になるって言うから・・・」

昨夜、郊外のゲストハウスに送ってくれた男の子だった。
確認したいということか。上等だよ。水漏れしてないことを確認するがいい。
コートをはおり、ドアを開けると、いかにも作り笑顔の男の子が立っていた。
私の口調がよほど激しかったのだと思う。
シャワールーム内を確認した彼は、

「やっぱり水漏れしてないね。ごめんね、夜遅くに」

と言って、申し訳なさそうな顔をしていた。
相手に弱く出てこられると、途端にすまない気持ちになってしまう私。

「いいよ、いいよ。気にしないで」

こんな言葉をかけようとした時、再びの頭痛と吐き気に襲われ、
その場にヘナヘナとへたりこんでしまった。

「どうしたの!?大丈夫?どこか悪いの?」

心配そうな彼に、事情をかいつまんで話すと、急いで薬を持ってきてくれた。
薬が効きやすいので、普段から薬は滅多に飲まない。
・・・・飲まないくせに、体調不良で判断が鈍っていたのか、
それとも彼の優しさに感激したのか、指定された通り2錠、飲んでしまった。
彼にお礼を言い、再びソファに体をもたげ、眠くなるのを待っていると・・・




何もしていないのに、心臓がドキドキしてる。
体が熱い。熱すぎる。

明らかに異常である。

鼓動は更に早くなり、ドキドキ音が耳にうるさいほどに響く。
体が異常に熱く、呼吸も荒い。

私は死ぬのか・・・?




そして、目が覚めた。
外はすでに朝を迎えていた。
ソファに座っていたはずが、ベッドに眠っていた。
気持ち悪さ、頭痛、悪寒、そして腰痛までも無くなっている。
体中から噴出したような汗の名残が気持ち悪かったけど、
それ以外はきわめて快適である。
明らかに薬のおかげだが、効き目が強すぎて、冗談じゃなく死を覚悟した。
アイスランド人はあれを常用しているのだろうか。

最終日はさすがに何もなかった。アイスランドではね。
ロンドンに到着するなり、「このパスポートは怪しい!(2つ持ってるからね)」と
いちゃもんをつけられ、空港を出るまで3時間かかりました。
6回目のアイスランド旅行は、最初から最後まで波乱づくし。
でも、こうしてブログのネタにも、酒のネタにもなるからね。
いいんだよ、別に・・ 別にね・・


ちなみに、突然の体調不良の原因は不明だが、おそらく、おそらくだけど、
可愛い、可愛い、パフィンちゃんの呪いではないかと思っている。
・・・・・だって、本当に美味しくなかったんだもん。

イギリスロンドン貧乏生活「パフィン」


・・・ご、ごめんね
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2011/11/16(Wed)

アイスランドでは予測不可能なことが起きやすい(3)

どっかのサイトで「人懐こさ★5つ」と称賛されているボクサー↓

イギリスロンドン貧乏生活「ボクサー」

この子らより1.5倍はあるボクサーに体当たりされ、腰を強打したわたくし。
顔面舐め回しから解放された後、ようやくおばちゃんの車に乗車。

・・・・ん?
何となく違和感を感じる。でも、おばちゃんに差し出されたタオルで、
顔を拭うのに必死で、その違和感を単なる勘違いだと思うことにした。

車は快適に走り出す。
対向車はもちろん、同方向に向かう車も見当たらない。
真っ青な空に白い雲が漂う。視界が開けた途端、眼下に広がるのは穏やかな海。
・・・ああ、おだやかだなあ。本当におだやかだ。

と思った途端、ピーピーピーという聞いたことのある音。
本当は車が走り出したときから、聞えていたんだけどね。
聞かないフリをしていたの。だって、おばちゃんはレイキャビックまで運んでくれるんだから。
でも、どうしても、聞かなくてはならないことがある。

「その手、どうかしたの? もしかして骨折したの?」

中指を中心に、包帯でぐるぐる巻きになった左手。
突き指のような軽度のものではなく、明らかに重度のもの。

「そうなのよ~。2日前に折れちゃったの。アハハ」

・・・やっぱり! 聞かなきゃ良かったよ!
ていうか、骨折してるんだから、安静にして(泣)!

知らなければならないことと、知らなくてもいいことが、この世の中にはある。
そして、あえて知らないフリをしたほうがいいこともあるのだ。

ピーピーピーという「シートベルト着用」の警告音が鳴り響く車中、
骨折したてほやほやの手で、鼻息荒く運転するおばちゃん。
ラウンドアバウトも何のその。
スピードを緩めることなく、華麗な片手運転で突破。
直進道路ではスピードを上げ、抜き去る。
恐ろしいのは、おばちゃんはマニュアル車を運転しているということ。

もう笑うしかない。
でも、「ヒッヒッヒ~・・」と引きつった笑いしかできない。
それが可笑しかったのか、クククと笑うおばちゃん。
そのたびに車が横揺れする。横揺れというか、車線をまたいでいる。
背筋がヒヤリとする思いを何度か味わいながら、
永遠にも思えたレイキャビックまでの25分は、かろうじて終了。
車から降りたときは、「ああ、無事に着いたんだー!」と心の底から安堵したものだ。

快晴とは言え、吹く風がとても冷たかったので、
思わず体を縮こませている私の傍らでは、
骨折中のおばちゃんは「何だか暑いわね」と言い、
やおら、セーターを脱ぎ、長袖Tシャツ一枚になっていた。
運転でお疲れかもしれないけどさ・・・

アイスランド人、強いわ。
でも、そんなアイスランド人が大好きだ。


(災難は、最後までつきまとうよ)
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2011/11/15(Tue)

アイスランドでは予測不可能なことが起きやすい(2)

前回のあらすじ
私「チェックインよろしく!」
相手「あなたの部屋はないわ(にっこり)」
私「なに! それで済むと思うなよ。部屋用意しろ、部屋」
相手「ヒイ! レイキャビックから車で20分の村に用意しました」
到着した場所は、村ではなく、小さなプレハブ小屋が3軒ある土地だった。


通された部屋には、寝返りが打てそうにない、
小さなベッドが二つ、ちょこんと置いてあった。
急な宿泊者(私)の知らせを受けていなかったのか、
ヒーティングがついてなく、部屋はヒンヤリとしていた。

部屋に着いた時点で午後3時を回っていた。
フロに入る体力も残っていなかったので、顔だけ洗い、
ベッドにもぐりこむも、寒さで眠ることができない。
暖を取るために体を丸めると、ベッドから落ちそうになる。
離れたベッドの距離を近づけようにも、力がないのかビクともしない。
携帯電話を充電する電源も見当たらない。wi-fiも不安定。
寒さ、惨めさ、寂しさで、気がどうにかなりそうだった。

翌朝。
窓から差し込む太陽の光と、腰部を走る激痛で目が覚めた。
「これは、やばいかも」と焦りを覚える痛み。
実は過去2回、強烈な腰痛に襲われている。
1回目は27歳ころ。仕事中に吐き気をもよおすほどの痛みで、
椅子から転げ落ち、さらには医師から5日間の絶対安静を告げられる。
2回目はロンドン1年目。1回目よりヒドイ痛みにオイオイ泣いてしまった。
そして、3回目はアイスランド。
私の腰痛は、国境をたやすく越えてしまう。

・・・なんて感心してる場合ではない。
ベッドから起き上がれない=ビョークのコンサートが見られない=嫌だ!
という執念が働いたのか、5分ほどかけてベッドから起き上がることに成功。
立ち上がり、歩いてみると、不思議なことに痛みは和らいでいったので、
シャワーを浴びた後、レイキャビックに連れてってもらうために
「今からレイキャビックに行きたいので、迎えに来てちょうだい」と連絡。

「分かったわ。私、すぐそばに住んでるから。10分後に外で待ってて」


・・・はて?
目の前にあるプレハブ小屋に住んでるってこと?
不思議に思いながらも、すでに用意は終わっていたので、
ゲストハウスの周囲を散策するため外に出てみた。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋19」

これが私が泊まっていたゲストハウス。車の後ろには、露天バスがあります。
夏だったら最高なんだろうなあ。ゲストハウス内にはキッチンもあるから、
魚やアイスランドの美味しいラム肉を買ってきて、バーベキューをするの。
夜は満点の星空を眺めながら、お酒を飲んで、好きな音楽を聴く。
ああ・・・ いいなあ~ なんて幸せな妄想が広がる広がる。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋20」

敷地内はこんな感じ。小屋の後ろは、どこまでも広がる大地。のどかすぎる。

電話の主と思われる女性が、携帯電話片手にのっそり登場。
小柄で白髪交じり。見た目で言えば、50代前半くらい。
お尻まで隠れる長さの、毛玉が目立つ黒のセーターの中に、
グレーの長袖Tシャツ。ゆったりめのズボンの足元は夏用サンダル。しかもハダシ。
厚手のコートの中にはヒートテック2枚重ね着+セーター、
足元は冬用ブーツで装備している私とは対照的だ。

「今回は私たちの手違いで、あなたに不自由な思いをかけてしまったわ。
本当にごめんなさいね」やさしい笑顔と声で語りかけられたら、
「アイドンケア!ノープロブレム!サンクス!」としか言えない。
あんまりノープロブレムじゃないけど、ウダウダ言っても仕方ない。
誰にでも間違いはあるからね。

おばちゃんと談笑をしていると、遠くから「バウバウ」という、
野太い犬の声。何だろう?と思って、声のするほうを見ると、
でっかいボクサーが、ヨダレを流しながら向かってくるじゃないですか。
犬は大好きだけど、すごい勢いで向かってくる大型犬ってちょっと怖い。

ヒイイイ

情けない叫び声を共に飛び掛ってくるボクサー。
全体重を押し付けてくるもんだから、腰が弱くなってる私は、
ボクサーに押し倒された状態。しかも、腰をひねりながらの転倒なので、
再びの激痛。さらにはボクサーによる、顔面舐め回し攻撃。
せっかくの化粧がすべて落ちてしまうし、少し獣くさい(嫌いじゃないけど)。

なすがままにされる私を満面の笑みで見つめるおばちゃん。
画的に言えば、微笑ましいものかもしれないけど、
変な体制で横たわっているため、腰の痛みが半端ない。
さらには舐めまわし。私自身には、拷問としか思えず、
ただただ、ボクサーの攻撃が終わるのを耐えるしかなかった。


(災難は続くよ、どこまでも)
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2011/11/14(Mon)

アイスランドでは予測不可能なことが起きやすい(1)

私に限ったことなのかもしれませんが、
アイスランドに行くと、高い確率で予測不可能なことが起きます。

1回目の渡航の際はツアー中に、火山小爆発。
2回目は、ツアーのバスに置いて行かれたうえに、帰りの飛行機がキャンセル。
3回目は、特に何事もなく。ただただ、楽しいアイスランドエアウェイブス!
4回目は、パスポート紛失。12月31日にパスポート緊急発行。
5回目は、特に何事もなく。相変わらずの日照時間の短さに、驚き、おののくだけ。

そして、6回目の今回はー・・・!

ってことで、まずは出発時。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋17」

ちょっと早く空港に到着したので、絶景のポイントで朝ゴハン。
10月のロンドンは写真のような晴天の日が多いです(逆に11月からは曇り空が基本)。
オレンジの機体「easyjet」は、いつもお世話になっている格安航空会社です。
ドリンクサービスなし、シートは早い者順、荷物を預けるのは有料(手荷物は無料)ですが、
何しろ安い。破格の安さでヨーロッパ各国に飛べるのだから文句なし。
飲食物は買って、持ち込めばいいしね。
easyjetに慣れてしまうと、日系のサービスが過剰すぎてビックリします。

ちなみに、なんとなんと! easyjetは来年度よりアイスランドへ就航決定!
これまで以上に安く、手軽にアイスランドに行けちゃう~♪

・・・という宣伝は、ここまでにして。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋16」

カフェでは、クロックマダムをオーダー。
クロックムッシュの上に、卵が乗ると「マダム」になります。タマゴだからか。
パリで食べたクロックマダムは美味しかったのに、これはネットリしすぎて微妙でした。

思えば、ここから私の苦難は始まったということか。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋18」

レイキャビックは、ロンドン同様、とても良い天気でした!
友人曰く「ずーっと天気が悪かったのに、いきなりカラっと晴れたよ(驚)!」。
ふふふ、私の日ごろの行いが(以下略)。

ミュンヘンからやって来た人と会う前に、まずはホテルにチェックイン!
足取りも軽く、そのホテルに向かったところ、
受付の男性は何だか困った表情をしている。
「ちょっと待っててくださいね」と言った後、奥に引っ込み、誰かと何やら話している様子。

その後、前歯が一本無いため、キレイな顔をしているのに、
どこかコミカルな感じのする女性が、ニコニコ笑顔で登場し、
「今日は満室なのよ。だから、あなたの部屋はないわ。
キャンセルした後で、再度取り直したでしょ?手違いがあったみたいなの」



・・・・なぬ? なんですと?


キツネに包まれたような、つまりアホ面で立ち尽くす私を見て、
話を理解していなかったのかと思ったらしい、その女性は、
先ほどよりも話すスピードをおとしながら、ものすごくゆっくり、ハッキリと、

「あなたの部屋はありません(ニコリ)」


は!? ゆっくり言わなくても、分かるって!

それよりも、部屋がないだと? わたしがキャンセルしただと?
断じてキャンセルなんてしていない! していたら覚えている!
責任とってよ! 部屋を、泊まる部屋を~!

怒りのあまり、普段は大してしゃべれないのに、
勝手にしゃべりだしてしまう。怒りの力とはすごい。
あまりの剣幕にビックリしたのか、その女性は、
再び奥に戻り、誰かと電話をしている様子。アイスランド語なので分からない。

少し待った後、再び、ニコニコと笑みを浮かべながら、
「あなたの部屋を確保したわ。でも、ここじゃないの。
レイキャビックから車で20分かかるわ。でも、安心して。
いつでも、どんな場所にも、あなたを迎えに行くから」

・・・ん? とりあえず泊まる部屋はあるってこと?

「えーっと、プライベートドライバーってこと?」
「そうよ! 何時でもいいの。必ず、誰かがあなたをホテルまで運ぶから」

んー・・・ いいんだか、悪いんだか。
でも、泊まる場所はあるってことだよね。しかも、ドライバーつき。

「今日はアイスランドエアウェイブスだし、たぶん2時頃まで踊ってるよ。
それでも、迎えに来てくれるの? 本当に大丈夫?」と念押しをしたところ、
「もちろん!」と笑顔で答えてくれた。これは、もう信じるしかない。

荷物を預け、ライブを楽しむも、途中で体調不良を感じたため、
翌日のビョークのコンサートに備え、23時30分ころに担当者に電話。
「すぐに迎えに行くよ!待ち合わせ場所で待ってて!」とのことだったけど、
待てど暮らせど現れない。結局、1時間30分後に迎えの車が来るも、
その時は、もう寒くて寒くて、怒りも凍りついてしまい、
「ソーリー」に対して、「のーぷろぶれむ。さんくす」しか言えない状態。
ただただ、車内のエアコンの暖かさに涙。

そして、ドライバーさんが連れてってくれた宿泊所は、
「小さな村のような場所にあるゲストハウス」ではなく、
「3軒の小さな家が集う場所にある、夏季限定のゲストハウス」。

あまりに呆然として、救いを求めるかのごとく見上げた空には、
これまで観たことのないような数多くの星たちが瞬いていました。

(災難はつづくよ)
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2011/11/12(Sat)

レイキャビックで食べた美味しいもの

レイキャビックへはいつも通り、2泊3日の強行軍。

いつもならクリントン元大統領が好きだったホットドックを食べたり、
コンビニのサンドイッチにしたりと節約するんだけど、
今回は人と会う約束があったため、ちゃんとお食事してきました!

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋」

まずはコチラ! レイキャビックのハイストリート、Laugavegur沿いにあるカフェ。
確か、昨年の秋ころにオープンしたんじゃなかったかな? 気になっていました。
ここで食べたのは、アイスランド在住の友人おすすめのシチュー!

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋2」

え・・・? これ、シチュー? って思いました、運ばれてきたとき。
写真奥にある白いものがシチューだそうです。
ジャガイモとお魚をクタクタに煮てるのかな?
友だちがいなければ「ちょっと! 私はシチューを頼んだよ!」と言うところだったよ。

北欧なだけに少し濃い味付け。
アイスランドでは、パンにたっぷりマーガリンを塗ってから、
シチューをトッピングして食べるようです。パンは甘みがあるので、
やや塩辛いシチューがちょうどいいのかも。シチューかあ・・・ 違和感アリアリ

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋3」

夜はインフォーメーションセンターそばのレストラン(名前忘れた)。
魚料理がメインです。ランチはそこそこだけど、ディナーだと跳ね上がります(泣)。
テーブルに通された後だったので、店を出るわけにも行かず。
すごくムーディーなので、カップルにはピッタリなんだろうなあ~。

一緒に行った人が、アイスランドのそばに生息する鳥、パフィンが食べたいというので、
オーダーしてみたら・・・・ 美味しくない・・・(泣)

イギリスロンドン貧乏生活「パフィン」

カワイ子ちゃんは、観るだけでじゅうぶん。食べてはなりません。
ちなみに味は獣のような感じ。生臭い。
そして、私はこの夜にハライタになるわ、吐くわで大変でした。
パフィンちゃん、ごめんね(泣)

そのほか、メインとしてオーダーしたのはコチラ↓

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋4」

ムーディーな照明で分かりにくいですが、サーモン、白身魚、ほたてです。
うーん・・・ ソースが微妙。がんばってる感じはあるけど・・
やっぱり味が濃い目かなあ。ビールが進むけど、もうちょっと魚の味を楽しみたいなあ。

翌日は、何となく麺モノが食べたくなって、いつも行くお店に寄ってきました。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋5」

ヌードルステーションという店。レコードショップ「12tonar」のそばにあります。
メニューが表示されている看板には、なぜか日本語の表示もありますが、
店員さんはタイ人だと思います。すごく愛想の良い人か、すごく愛想の悪い人。二極化してる。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋6」

相変わらず、わたしのデジカメは美味しく撮れませんが(腕の問題?)、
とても美味しいんです。味が濃いけど。
以前、旅行中に発熱したときに、この店に駆け込んで、
にんにく、七味たっぷり入れてもらったヌードルを食べ、
一晩ぐっすり眠ったら、翌朝はすっかり回復しました。
メニューはチキン、ビーフ、ベジタリアンのみ。
アイスランドの料理に飽きたときはオススメですよ~!

料理はこってり、味が濃いのに、デザートはあっさりしたものが多い気がします。
一番お気に入りのカフェが日曜日はお休みなので、Cafe Parsに行きました。
レイキャビックだけどパリなんだ~・・・・
パリが苦手な私は、ちょっと嫉妬。カフェロンドンでもいいんじゃない!?

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋8」

アイスランドのコーヒーは本当に美味しい。
苦味がわざとらしくなくて自然。何杯でも飲めてしまう。
そして、甘いものが苦手な私ですが、ケーキも食べちゃいました~
だって、そんなにしつこくない甘さなんだもん
(ロンドンのケーキは甘くて食べられない)

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋9」

でかいけどね・・・
ほんのり甘いスポンジの上には、甘さの中にほろ苦さのある
アップルをトッピング。生クリームもソースも甘さ控えめなので、
苦いコーヒーに合うんですね~。最高。お腹いっぱいになるけど。


そうそう、いつもお世話になっているクリントン元大統領が愛したホットドックは、
ちょっと値上がりしたうえに、パンが小さくなっていました・・・
不況の影響はこんなところにまで!!!!!
とは言え、相変わらずの美味しさ♪ 
ほかの料理は懐かしくならないのに、このホットドックだけは、
発作的に食べたくなるんです。ジャンクフード、バンザイ!
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2011/11/11(Fri)

2回目のIceland Airwaves!

10月中旬にアイスランドに行ってきました。これで6回目。
どんだけ好きなんだろうと我ながら呆れてしまいます。

今回の目的は毎年10月中旬に行われるIceland Airwaves。
レイキャビックの街が音楽に包まれる、
なんだかとても幸せなフェスティバルです。
イベントを企画している人たちも少人数だからなのか、
手作り感あふれています。水曜日~日曜日の5日間で、
アイスランドのバンドを思う存分堪能できます。
そのほか、北欧系、UK、カナダなどのバンドも来るんですよ!

ライブハウスのほか、美術館、本屋、レストラン、古着屋など、
スペースがあればライブしちゃおう!って感覚が楽しい。
チケットを持っていなくても、オフべニューと呼ばれる、
レストランや本屋などでアイスランドの人気バンドがライブをしているんです。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋10」

これだけでも興奮しちゃう。
今年は昨年以上に企画者たちの気合いが感じられたなあ?

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋12」

やっぱり、ビョークのコンサートが決まったからかなあ?
ちなみに彼女のコンサートは別料金。そりゃそうよね。特別だもの。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋13」

彼女のコンサート会場はコチラ↑
はじめてアイスランドに行ったときは、まだ作りかけだったオペラハウス。
とっても立派なオペラハウスですが、アイスランド人にはイマイチ不評なようです。
レイキャビックの街は、こじんまりとしたお店が多いから、
ちょっと似合わないのかな~という気もします。

友人曰く「たくさん借金があるのに、こんなの作って!(怒)」とのこと。
たしかにね・・・ でも、アイスランドはオーロラが観られる国の中では、
一番あったかいし、何しろ治安は最高に良い! これから観光客が増えるんじゃないかな?
ちなみに海岸沿い(港のそば)に5つ星ホテルを建設中だとか。うーん・・・

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋14」

オペラハウスの中はこんな感じです。目が回りそう。

イギリスロンドン貧乏生活「アイスランド2011秋15」

そして、ビョークのコンサート会場はコチラ!
想像以上にせまい会場にビックリ。だって、5メートルくらい先には、
ビョークが、歌って、踊ってるんだから。
アイスランドで彼女のコンサートを観るっていうのは、
渡英したときから「叶わぬ夢」として持ち続けていた。
まさか、その夢が3年後の今、叶うとは思いもしなかった。

今でも、あの日、あの時間は夢だったんじゃないかと思う。
彼女のうたは、すごく優しくて、すごくはかないね。
過去5回に渡るアイスランドへの旅が、心の中で一つに繋がった瞬間、
涙が止まらなかった。彼女のうたに対する想いは想像でしかないけど、
なんとなくだけど、感じることができたと思う。

Iceland Airwavesの記憶は、正直、ビョークしかない。
圧倒的だったんだな、私には。

まいりました。
アイスランド、大好きだわ。
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2011/01/11(Tue)

新年を派手に祝おう!

「年越しの瞬間は、町中至るところで花火が打ちあがるよ。朝までパーティだよ!」

大きな目をひときわ輝かせながら、ゲストハウスのオーナーBeddaさんは、
遠足を待ちわびる子どものように、ウキウキと語りだした。

渡英1年目の年越しは、インフルエンザで寝込み、
ベッドの中から、BBCの中継を見て終わった。
2年目はビザ申請のため、日本の実家で、
睡魔に支配され、頭が朦朧としている妹と新年を迎えた。
そして、今年は大好きな国、アイスランドでの年越しである。
これが楽しみと言わずして、何と言うのだろうかー!


12月31日。
アイスランドでは、夕食を家族や親戚、もしくは友人と共にした後、
ボーンファイヤーなる行事を行います。
これは、ヴァイキング時代からの言い伝えで、
大晦日の夜にやってくる妖精が道に迷わないように明るく照らすため、
嫌なこと、つらかったことなどすべてのマイナス要因を燃やして
新年には新しいものを得る、そんな意味があるようです。

おおよそ30~45分、ボーンファイヤーのイベントを行った後、
アイスランド人は一斉に自宅へ引き返します。
その理由は、20:30~23:30まで放映される
テレビのコメディショーを見るため。ちょっと信じられないけど、
ガイドさん、知り合いのアイスランド人も同じことを言っていました。
なんでも、その年にあったことを面白おかしく紹介する内容らしいですよ。
「紅白歌合戦」、もはや恒例になりつつあるダウンタウンさんの
「笑ってはいけない」シリーズよりも視聴率が良いんでしょうね!

コメディショーが終わった後は、外に飛び出し、新年を迎える準備をします。
準備と言っても、酒好きのアイスランド人ですから、
アルコール度数のつよーい酒をショットで飲み、テンションを高めるようです。
待ちきれず、花火を打ち上げる人たちもいますが、年越しの瞬間が最高潮!
街の至るところで、それこそ夜空がすべて花火になるくらい、
多くの花火が打ち上げられ、新年の訪れを祝います。

イギリスロンドン貧乏生活「年越しアイスランド19」

わたしのカメラでは、花火を撮ることができない!
ハットルグリムス教会の周囲は、激しく打ちあがるポイントの一つのようで、
いつもはキレイな道路、駐車場は花火の残骸で大荒れ。

酔っ払って大声で叫ぶ若者、肩を組んで音程のずれた歌を歌う人たち、
大きな打ち上げ花火を手に走り回る人。
ここにいる誰もが楽しくて、楽しくて、仕方ないといった様子。
こっちまでつられて笑っちゃうよね。

ゲストハウスに戻ると、仲良くなったイギリス人、アイルランド人、アメリカ人の子たちが、
音楽をかけながら、酒を片手に歌い、踊っていました。
わたしの姿を見るなり「あー、ユキー!おめでとうー」と駆け寄り、ハグ&キス。

たまたま泊まる場所が一緒になっただけ。

それでも、こうして新年をお祝いできるのは、とてもシアワセなことだね。
体調が悪かったので、バーでのパーティは辞退したけど、
レイキャビックの街は、朝方まで打ち上げ花火と酒と、楽しい笑い声に包まれていました。


ちなみに。
街中の至るところで上がる花火は、そのほとんどが業者ではなく、個人で行っています。
日本のように花火を規制する法律がないため、

イギリスロンドン貧乏生活「年越しアイスランド20」

こーんな本格的な花火を、個人が用意するのです。
危ないような気がしますが、「個人の行動の始末は、個人が責任を持つ」精神が
根付いている国だったりするので、危険は重々承知のうえ、なんでしょうね。

そうそう、31日の前から「フライング花火」をよく見かけました。
画像のような本格的な花火を、何の前触れもなく上げるもんだから、
何度「ギャッ」と声をあげたかワカリマセン。
散歩中のワンちゃんたちも、すごくおびえていましたよ~。


来年の年越しもレイキャビック希望!
大きな花火を持って、この祝いに参加したい方、いらっしゃいますかー?
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2011/01/11(Tue)

オーロラはいつが見ごろ?

2010年は例年にないほど、オーロラが観測しやすい年だったといいます。

オーロラは冬のみの現象のように思われがちですが、
実は1年中、鮮やかな色彩を伴ったそれは、大空を舞っているのです。
ただ、オーロラが見られるのは、雲ひとつない澄んだ暗闇の空だけ。
そのため、日照時間が長い北欧の夏の場合、観測が難しいのです。

オーロラは、血液が凍るほどの寒い国でなくては、
見ることができないと思っていましたが、
気流の関係で、他北欧職国よりも温暖なアイスランドでは、
寒さ慣れしていない日本人でも、わりと快適に観測を楽しむことができます。

ちなみに、わたしが滞在した12月28日から1月1日の期間で言うと、
朝や夜の気温は0~マイナス1度、日中ともなると4~5度。
つまり、北海道や東北地方よりも温暖ということになります。
知人のアイスランド人の話によると、レイキャビックの場合、
冬でも雪はそれほど降らないようです。
もちろん、山間部や北部は違うんでしょうけどね。


オーロラに話を戻します。
先ほどお話したように、見る条件は、雲ひとつない澄んだ暗闇。
レイキャビックの場合、街の明かりが空に反射してしまうので、
オーロラを見るにはあまり適していません。

9月に観た友人は、ツアーをブッキング。
10月に観た友人は、空港行きのバスから観測。

・・・ということを考えると、運転免許を所持していないわたしは、
ツアーをブッキングするしかありません。
お金を節約したいけど、オーロラのためなら仕方ない。
到着したその日にツアーをブッキングし、20時にレイキャビックを出発!
50人くらい乗れるツアーバス2台で、向かうはレイキャビクより北西の地。

ガイドさんによると、オーロラは蒼や緑などの光をともないながら、
突然出現することが多いそう。わたし達が想像するような、
ユラユラ揺れるカーテンのような形もあれば、静止しているものもあるようです。
揺れているオーロラの場合、「Dancing Northern Lights」と表現します。
「Dancing」って、うまい表現だと思いませんか?

途中、トイレ休憩をはさみ、約1時間30分後に目的地に到着。

夜空を照らす街の光は、何一つ無い。漆黒の闇を背景に、
無数の星々たちが、きらめき、またたき。
それは、まるで歌ってるかのように、軽やかで。
ただ、その中でも、たった1台のトラックや乗用車の光で、
存在を消されてしまう星もある。人生のようだ。

北西の空を見上げること約45分。
オーロラは、わたし達の目の前に姿を現すことがなかった。
少し残念だったけど、ツアーで隣の席になったフランクフルト在住のドイツ人が言ってた。
「これだけの数の星を見ることができただけでも、ツアーに参加して良かったよ」

わたしも、そう思ってたよ。


★空港で知り合ったアイスランド人の話によると、
オーロラが最も出現しやすいのは、9月、10月、11月上旬。
もしくは3月上旬らしいですよ! 3月まで、あと1カ月ちょっと。
仕事や学校の都合がつく方は、アイスランド旅行を計画してみてはいかが?
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2011/01/11(Tue)

まさかのパスポート紛失(1)

29日のJonsiライブで、まさにシアワセの絶頂にいたわたしですが、
翌30日夕方には、地球の裏側までへこむことになります。


30日。
特に予定がなかったので、街中をブラブラ。

大好きなアイスランドのCDを物色するため
お気に入りのお店「12tonar」へ入り浸り。
ここでは、すべてのCDをオーナーさんが淹れてくれる
エスプレッソを飲みながら視聴することができます。
「そういえば、君、前もウチに来てくれたよね?」
なーんて嬉しいことを言ってくださるもんだから、今回もCD大人買い。

そして、アイスランドのあったかセーターを購入するため、
在庫の種類が豊富なお店で、店員さんに相談しながら、
長ーくお付き合いすることになる一着を購入!

イギリスロンドン貧乏生活「年越しアイスランド25」

モデルはちょっと違うけど、このようなセーターを購入しました~。
毛足が長いので防水効果に優れているんだとか。

その後、アイスランドのバンド「Retro Stefson」がNASAでライブをすると言うので、
急いでHavariというCDショップでチケットを購入!
興奮を抑えるためと、のどの渇きをいやすため、お気に入りのカフェに直行。
バックから財布を取り出した瞬間、異常事態に気づきました。

一瞬、目の前が「ぐらり」と揺れたような感覚に襲われるも、
その「異常」をすぐに認める気持ちになれず、
とりあえず、平静を装い、席についていました。
しばし呆然とした後、恐る恐るバッグの中身を探ってみましたが、やはり・・・

・・・パスポートが、ない

浮き足立っていた足元が、ずぶずぶと地中深くに潜り込んでいくような、そんな錯覚を覚えました。
パスポートにはUKに滞在するための、ある意味、命同様に大切なビザが添付されています。
もしかしたら、カードや現金以上に大切なものかもしれない。
それを今、わたしは紛失しているのだ。

人間、本当にビックリしたときは、華麗に現実逃避をするものですね。
ことの重要さを理解しながらも、そばにあったフリーペーパーを熱心に読み、
「これはネタになるかもしれないぞ」とメモを取ったり、
カフェラテを運んでくれた店員さんには、いつも以上の笑顔で「タック」と言ってみたり。
(普段は「サンキュー」しか言わないので、この時点で動揺が見られる)

異常事態に気づいてから、およそ30分後。
「美味しいカフェラテを飲んでる場合じゃないよ!大変だよ!」
いきなり現実に戻り、慌てて、ゲストハウスに戻りました。

ベッドの周囲、シャワールーム、ダイニング、キッチンなど、
29日夜から30日朝に至るまでのすべての行動範囲、
そして、カバンの中身を何度も入れ替えするも、見つからない。

「もしかしたら、昨日のライブ会場に落ちているのかも」と思い、
会場にすぐさま連絡。なまりの強いおじちゃんの英語に四苦八苦。
そのほか、30日に行ったお店すべてに電話するも、
パスポートは届いていないとの返事。
対応してくださる方全員が「大丈夫。絶対見つかるよ。落ち込まないで」と
励ましてくださる。すごくあったかい。
それと同時に、自分の愚かさに、ずどーんとへこんだりもしました。

当たれるところは当たった。でも、見つからなかった。
となれば、警察に届出がないかを確認するしかない。
ネットで調べて電話をしたものの、対応時間は8:15~16時とのこと。
電話は24時間対応じゃないんかい!と、驚きながら、
次に電話したところは、日本大使館。

業務時間外でも、パスポート紛失や事故等の緊急の場合、
24時間対応してくださるのです。本当に申し訳ない・・・
この日まで、英語にしか触れていなかったわたしは、
電話の向こうから聞こえてくる日本語に、心底ホッとしていました。
パスポート紛失の旨を告げた後、担当者より折り返しの電話が。

「今は年末ですからね~。なんとか頑張ってみますが、
1日の出発までに間に合わないかもしれませんよ」

この電話を受け取った時点で、フライトまで34時間。
はたして!?
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2011/01/11(Tue)

まさかのパスポート紛失(2)

命同様、大切なパスポートを紛失したわたし。

日本大使館の担当者によると、
「まずは警察に紛失届けをしてください」とのこと。
実は、大使館に電話をする前に警察署に行ってみたのです。
でも、玄関は真っ暗。業務外の様子だった旨を伝えると、
「左側の入り口なら、24時間対応してくれますよ」とおっしゃる。

確かに。
事件、事故はいつ起こるか分からないもんね。

電話を終えたと同時に、小走りで警察署に直行。
左側の入り口が分からず、警察署の敷地内にドキドキしながら侵入するわたし。
不審者を捕まえるべく(?)、けわしい顔をしながら近づいてきた警察官に、
恐れおののきながら、パスポート紛失の旨を告げた瞬間、
哀れみの表情になりながら、「I'm sorry」。
「でもね、ここは入り口じゃないんだよ。気をつけてね」
と優しく警告してくださったうえで、担当の警察官に無線(?)で呼び出し。

担当者は、ぷっくり太った、やや年配の方でしたが、
流暢な英語で「昨日のライブで騒ぎすぎちゃったんじゃないの~?」などと、
からかってくださいました。その通りでございます。すみません。

日本の家族に電話で事情を話したところ、心配というよりも笑われました。
さすが30年以上の付き合いだね。
何かしら起こす娘を持った母は強しです。でも、すみません、本当に。

この日は、ハラハラして眠れないかなと思っていましたが、
ベッドに横になった瞬間、熟睡。
・・・・本当にね。かわいげも何もあったもんじゃありません。

でも、いいんだ。
31日は2010年で一番長い日になるんだから。
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