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    半年だけの滞在のつもりが、4年間もロンドンに住んでいました。ロンドンでの生活、ヨーロッパ旅行を中心にお届けします。


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2011/12/01(Thu)

無保険はつらいねえ(続)

インターネットの普及により、手軽にさまざまな情報を
収集することができるようになった。
ただし、情報の取捨選択を誤ると、とんでもないことになる。

それが今回の私のケースなんだと思う。
医学的な知識もないくせに、インターネットの症例を見て、
「ああっ! なんか背中の右側が痛い気がする!」
「そういえば食欲がない気がする! めまいがするような気がする」
~な気がするという自己暗示で、ガンもしくは
内臓疾患であると勘違いしてしまったのだ! 極端ですが、これが私です。


日系病院に行く日の朝。
ベッドからすんなり起き上がることができた。
痛みもだいぶ和らいでいる。

も、もしや、同僚が言うように、本当に単なる腰痛かも・・・

健康なことが不安になってしまうのは何故だろう。
「単なる腰痛かも」という思いを抱きながら、
バスに揺られて、ビジネス街にある日系病院を訪れた。

受付のテーブルには、保険外診断の料金が書かれた
プレートが設置されていた。受付をしながら横目で見たところ、

初診 120~140ポンド (2回目以降は80ポンド)
レントゲン 80ポンド

この2項目だけが確認できた。
貧乏人のくせに、「料金表を見せてください」って言うのが、
なんとなく気恥ずかしい気がしたのだ。この変なプライドが、
後に大きな後悔として圧し掛かってくることになる。


予約の電話のときに「背中が痛すぎて…!もしかしたらガンかも!」
なんてことを伝えていたからなのか、一番最初に診てもらえることになっていた。
掃除の行き届いたキレイな待合室で、日本の雑誌をむさぼり読んでいると、
髪をひとつに結わえた若い女が「さとうさんですか?」と声をかけてくる。
看護師かと思ったその女性は、実は立派な医師だった。

医者は経験年数ではないかもしれないが、目の前にいる彼女は明らかに若い。
一抹の不安を覚えながらも、「今日はどうしましたか?」という問いに対して、
「先生! 背中がー! 背中が痛いんです! 夜も眠れなくて(←過剰)!」
背部を抑えながら、必死になって訴えてみると、
「ああ、そこは腰っていうんですよ」とニッコリ。

・・・なんですと? 背中じゃないの?

「単なる腰痛に決まってるよー!」という同僚の声が
脳裏に鮮やか過ぎるほどによみがえる。
呆然とする私をよそに彼女は、ベッドに横たわった私の腹を押さえたり、
すねを木づちで軽く叩くなど、キビキビとした動きで診察を進めていく。

「うーん、たぶん、腰痛だと思うんですけどね。一応、検査します?」

「たぶん」という曖昧さに不安を覚えたということと(どこまでもネガティブ)、
レントゲンが80ポンドという、予想以上の安さに快諾。
さらにほかの検査も追加してお願いしてしまった。
ちなみに病院の前日は、検査のために6時以降、飲み食いは一切していない。

レントゲンを4方向から撮影した結果、医師の予想とおり、異常なし。
「ミュンヘンで腰を打ったってことでしたが、骨も筋肉にも異常ないですね~。
シップや飲み薬を処方しましょうか?」

もはやガンや内臓疾患ではない。私の症状は単なる腰痛なのだ。
そうと分かった以上、無駄な出費は控えたい。
ルンルンしながら薬の手配書(?)を書こうとする彼女を
「私、無保険なんで・・・。ブーツで購入します」と制止。
「ええ?そうだったんですか?だったら検査の必要なかったですね。ごめんなさい!」
・・・そうか。私は検査の必要もないレベルだったのか。

・・・・でもさ、今回の出費は安心料だもんね。
ずっと気に病んでいたら、それこそ変な病気になりそうだもんね。

そんな風に自分を慰め、高額請求に備えて心の準備をしながら
清算を待っていると、パソコンに向かう受付の女性が驚いた表情になりながら、
「ご請求金額です」と一枚のメモを手渡してきた。



そこには・・・


日本へ一往復半できる数字が書かれていた・・・


つまりこういうことである。
レントゲン80ポンドは1枚の値段。
四方向から撮ったので、レントゲンだけで320ポンドになるのだ。
そこに初診代120ポンド、そして、そのほかの検査料金を加えれば・・・


病院を出ると、頭上には悲しいくらいの青空が広がっていた。



★教訓:
海外の病院にお世話になるつもりがなければ、海外保険に加入すべきである

ロンドンにある日系病院は、ほぼすべての海外保険を利用することができます。
毎回の診療、薬は無料。長期間の入院など、保険から多額の金を請求しない限りは、
保険の期間が切れた際も、特に審査なく延長ができます。
安いものではありませんが(中には格安もあるけど)、何かあったときの安心料です。
私は、12月の一時帰国から戻ってくる際、海外保険に加入しようと思っています。
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