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    半年だけの滞在のつもりが、4年間もロンドンに住んでいました。ロンドンでの生活、ヨーロッパ旅行を中心にお届けします。


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2011/01/11(Tue)

まさかのパスポート紛失(3)

2010年で最も忙しく、最も長い1日となった31日。


この日は、朝9時に日本大使館の担当者と会うことになっている。
場所は、中心街から徒歩20分ほどの場所にある事務所。
それまでに用意するものは、(1)警察の紛失届けと(2)パスポートサイズの写真4枚。

(1)は30日の夜に手に入れた!
と、安心していたのもつかの間。
朝食時に仲良くなったドイツ人夫妻に、その紛失届けを見せていたら、
「ユキ、この住所欄はUKじゃなくて、日本じゃないのかい?」

・・・なんですと?

「パスポートに登録されている本籍だと思うよ」
彼が指差す箇所を見てみると、なるほど、確かに日本の住所である。
冷静になれば分かることなのに、あのときの私は、どこか動揺していたのだろう。
その証拠に、L「o」ndonではなく、L「u」ndonになっているのだから。

「人間、誰しも間違いはあるよ。大丈夫。警察も分かってくれるさ」
サンタのような、真っ白いひげをたくわえたおじちゃんは、
血の気の引いた私の肩を抱き、力強く励ましてくれた。

ひとつ仕事が増えてしまったわたしは、朝食のパンをワシワシと食べ、
ドイツ人のおばちゃんが入れてくれたコーヒーが、ガブガブ飲んだ後、警察へ急行。
正面玄関の開錠時間と同時に飛び込むと、昨日担当してくれたおじさんが
眠そうな目をしながら、窓口に座っていた。

「あれ~?君は昨日の。パスポートは見つかったの?」
夜勤明けなのか、なおも眠そうな表情の彼。
「じ、実は、住所を間違えてしまって・・・。再度紛失届けを・・・」
おずおずと話すわたしを見ながら、大笑いする警察官。
「日本人ってキッチリしてると思ってたよ。いいよ、いいよ。再発行するよ」
・・・・レイキャビックで、わたしは日本人の質を落としてしまった。


さて、問題は(2)の写真だ。
警察署の前にあるバスターミナル内には、写真店があるものの営業する気配がない。
運転手のおじちゃんに聞いてみたところ、
「今日は31日だからねえ・・・ ボクが代わりに撮ろうか?」という返事。
丁重にお断りして、とりあえず事務所へ直行。

担当者の説明を受け、パスポート発行のための書類を記入した後、
すぐさま中心街から離れた場所にある、大型ショッピングモール
「クリングラン」に写真を撮りに行くことに。
年末年始のため、12時までの営業。事務所を出たのは、11時前。
場所も分からないため、通りすがりのタクシーをつかまえる。

「ハ~イ!なんだか元気がなさそうだね!」
と、妙にテンション高めの運転主。
「パスポートをなくしちゃったの。だから、写真が必要・・・」
最後まで言うよりも先に、「クリングランだね!」とウィンク。
シートベルトを締める前に、車はショッピングモールに向かう。
法定速度ギリギリなのでは・・・とハラハラするようなスピードで、
日本大使館から、わずか5分程度で到着。

「ここで待ってるからね。転ぶなよ」
後ろから聞こえるおじちゃんの声が、どれほど励ましとなったことだろうか。

イギリスロンドン貧乏生活「年越しアイスランド18」

朝焼けに見とれてる暇もなく、1階に設置された写真ボックスに飛びこむ。
お札を使えるのかと思いきや、コインのみの受付。
インフォメーションコーナーにいるお姉さんに両替を頼むも、
「ここではキャッシュを持たないことになってるの。ごめんね」とのこと。

コンビニのような店を発見したので、小走りに駆けより両替を・・・・
と思ったものの、「何も買わないのは失礼にあたる」と
緊急事態にもかかわらず日本人的発想で、欲しくもない水を購入。

化粧直しOK、髪もバッチリ整えた、コインも十分にある。
ただ、写真機の性能が悪いのか、正面を向いても、
どことなくそっぽを向いた表情になってしまう。
でも、私には時間がない。
40秒待った後、取り出し口に出てきた写真を
ひったくるかのようにつかみ取り、
陽気な運転手が待つタクシーに駆け寄ったのである。

「良い写真は撮れたかい?」
答える代りに、写真を差し出す。
「いいね!ばっちりだ」
にっこりほほ笑むと、タクシーは来たときと同様、
法定速度ギリギリと思われるスピードで大使館を目指す。
お金を支払った後、おじちゃんの最上級の笑顔で「グッドラック!」。
交わした握手の強さは、おじちゃんの願いのあかし。


書類は書いた、写真は用意した、パスポート発行のためのお金もある。
あとは、大使館の方にお任せだ!
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